▼ 2008/07/29(火)
■内藤大助物語*1
昨日見たTVドラマ(見てしまった、というべきか)。内藤がイジメられっ子の弱かった自分を吹っ切るためにボクシングを始めて、新人王にまでなったのは確かにすごい(で、その後世界チャンピオンにまでなったのは、さらにすごい)。けれども、ドラマの最後のシーン、新人王になった内藤の元にヌケヌケと謝罪にきたイジメっ子に対し、「オマエのおかげでここまで来れた」と返す内藤。これは酷い。本当に酷い。この瞬間、イジメ批判という要素は完全に吹き飛び、すべてをイジメられっ子の内面の問題へと収斂させてしまった。何度でも言うけど、本当に酷い。内藤が悪いのか、脚本家が悪いのかは知らないが。別に、イジメっ子と和解するな、というんじゃない。しかし、「オマエのおかげ」はないだろう。イジメられているすべての人には、勉強ができなくても、スポーツができなくても、ましてボクシングのチャンピオンになどならなくとも、「とにかくイジメるな」と言う権利がある。イジメられっ子がイジメを糧にすることがあるとしても、イジメられっ子はイジメを糧に「しなければならない」のではない。イジメられっ子がイジメを糧にしようとしまいと、とにかくイジメはやめろ、という一点を譲ってはいけない。その一点を守れない奴には、イジメられっ子に「ガンバレ」、「強くなれ」などと言う資格はない。
むしろ、こういうべきなのだ。仮にイジメられていなかったら新人王にはなれなかったとしても、それでもイジメなどあるべきではなかった、と。イジメっ子は心底から悔いろ、と。内藤が新人王にならなかったならば、ついぞイジメを反省することもなかっただろうこと、そのことに心底からおののけ、と。ホント、テレビは地獄だな。
追記
「罪を憎んで人を憎まず」というけれど、「人は憎まずとも罪は憎む」というべきなんじゃないかな、むしろ。*1 : 「介」になってたので、「助」に修正。「助平」の「助」ということで。いや、内藤は好きなんですけども。
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